今回のテーマは「お盆前に活かしたい“お墓”の話題の切り出し方」です。
お盆を前に、家族や親族が集まる機会が増えるこの季節は、相談者にとっても“お墓”を話題にしやすい貴重なタイミングです。
とはいえ、「墓じまい」や「永代供養」といった言葉に、身構えるご家族も少なくありません。
そこで、終活ガイドとして私たちができるのは、“問いかけの工夫”と“話の順序”を丁寧に考えることです。
たとえば講座や個別相談では、いきなり「墓じまいはどうですか?」ではなく、
「今のお墓、これからも無理なく守っていけそうですか?」と投げかけることで、ご家族自身の気づきを促すことができます。
「誰が継いでいく予定なのか」「遠方のお墓に通うのが難しくなってきた」など、
具体的な状況に沿って話すと、より現実味を持って捉えてもらえます。
資格者として意識したいのは、「お墓の話=家族のつながりや想いを整理する機会」として伝えること。
形式や管理方法だけでなく、故人への思いをどう残すか、自分の希望をどう共有するかという視点で、対話を深めることができます。
お盆をきっかけに、講座や相談の場でも「今あるお墓を見直す機会になるかもしれませんね」と、
自然に話を導くことができれば、相手の安心や納得感につながります。
この季節ならではの話題を、終活ガイド1級としての“対話力”で、ぜひ生かしてみてください。