今回のテーマは「遺言書の書き方」 大切な想いを未来へつなぐために
遺言書は、ご自身の想いを正しく伝え、ご家族が安心して未来を迎えるための大切な書類です。せっかく準備しても、書き方に不備があると無効になってしまうこともあります。今回は、遺言書の基本的な種類と、作成する際に知っておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。
■ 遺言書の3つの方式
遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」という3つの普通方式があります。
- 自筆証書遺言
遺言者が全文を手書きで作成するもっとも身近な形式です。手軽に作れますが、紛失や偽造のリスクがあるほか、形式不備によって無効になる可能性もあります。
- 公正証書遺言
公証人の立会いのもとで作成されるため、内容に不備がなく、もっとも確実で安全性の高い形式とされています。トラブルを避けたい場合に特におすすめです。
- 秘密証書遺言
内容を他人に知られたくない場合に適した方式です。ただし、書き方に不備があると無効になる恐れがあり、さらに家庭裁判所での検認手続きが必要となります。
■ 無効にならない遺言書のために ― 5つの注意点
遺言書を確実に残すためには、次のポイントを押さえることが大切です。
- 法的要件を守る
自筆証書遺言の場合、日付・署名・押印が必須です。訂正する際にも決められた方法があります。
- 相続人を明確に記載する
推定相続人を正確に記し、漏れがないようにしましょう。記載が曖昧だとトラブルの原因になります。
- 特別受益や遺留分への配慮
特定の相続人に多く財産を渡したい場合でも、遺留分を侵害すると無効となる可能性があります。公平性に配慮しましょう。
- 内容の更新と保管方法に注意
財産の状況は時間とともに変わります。最新の情報に合わせて遺言書を更新するとともに、紛失しないよう適切に保管することも重要です。
- 遺言執行者の指定
遺言内容を確実に実現するためには、信頼できる遺言執行者を選ぶことをおすすめします。
■ 未来の安心のために
遺言書は、ご家族への何よりの思いやりです。
「まだ先のこと」と思われるかもしれませんが、早めに準備しておくことで、未来の不安を大きく減らすことができます。
新宮霊園では、皆さまの“安心”をお手伝いできる情報発信を続けてまいります。
どうぞお気軽にご相談ください。





